さがみはら商工会議所発行の会報10月号に「良い職場環境とは Ver.2(後編)」を寄稿しました。
良い職場環境とはVer.2【後編】
哀愁漂う季節となりました、心に寂しさがでている人もいるでしょう。
でも皆さん誰にでもある気持ちですからご安心ください。小倉百人一首23番、大江千里(平安時代貴族歌人)は、「月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの秋にはあらねど」
現代訳「月をみると あれこれきりもなく 物が悲しく思われる私一人だけに訪れた 秋ではないのだけれど 」 と詠んでます。1千年昔の高貴な人でも同じ気持ちだったのです。
天高く馬肥ゆる収穫の秋、美味しい食べ物が沢山食卓に上りますので、心ゆくまで食を楽しんでください。
良い職場環境の基本は「一人一人の心の持ち方」です。身体と心で最も大切なのは食事です。食事が片寄ると生活習慣病になります。肉が好きな方は多いですが野菜はちょっという方がいます。旬の野菜は格別に美味しく栄養価も高いです。バランスの取れた食事をとると、心のバランスを保つことにつながります。肉はパワーの源ですから、精力的に働き瞬発力を発揮するのに必要な食べ物です。野菜はビタミン、ミネラルが豊富です。肉魚野菜のバランスとれた食事をとって、健康な身体と心を作ってください。秋茄子肴に一献が私の至極の時です。
健康な身体と心作りには「良い睡眠」も重要です。
朝起きて太陽を浴びるとメラトニンが体内にでます。メラトニンの作用で13~16時間後に眠くなります。早起きは良い睡眠のスタートです。睡眠はREM睡眠(rapid eye movement sleep)とNON REM睡眠とに分かれます。REM睡眠は眼球が動くほど脳は活動しています。この睡眠は浅い睡眠で
夢をみる睡眠と言われます。NON-REM睡眠は脳の活動は低く深い睡眠です。90~110分でこのサイクルを繰り返します。朝すっきり起きれるのは、このサイクルを繰り返してREM睡眠で起きるので爽やかな朝となるわけです。
良い食事と良い睡眠で身体と心のバランスとれた状態で出勤すると、朝の職場が明るく見えます。暴飲暴食して調子悪い状態で出勤すると1 日中力が出ません。回りの方に幸せを与えられませんので自己管理はしっかりしてください。
9月号で目付き目線、アイコンタクト迄の話をしました。次にしぐさですがこれも重要な表現です。代表的なのは会話をする時に腕を組みながら話す人は敵対的な印象を与えます。貧乏ゆすりも相手に不快感を与えますので癖になっている人は注意してください。下を向く人又は目を閉じてしまう人がいますが、話す相手は大変困ります。
話す距離はエドワード・T・ホールがパーソナルスペースの定義をしています。1.2mが適当としています。ちなみに恋人同志の距離は45cm以内です。外見は見た目の第一印象です。アルバートメラビアンによると、視覚による印象が55%を占めてます。営業マンや婚活中の方は第一印象は大事にして下さい。匂いも同様に印象深いです。強い香水で萎えることもありますので女性の方はご注意を。体臭口臭も気になります。最後に話のテンポですが一方的に早口で止めどなく話す人、逆に沈黙している人とは再度会話しようとは思いません。
9、10月号で良い職場環境と良いコミュケーションについて話をいたしました。皆様とまたお会いできること楽しみにしております。