かながわ経済新聞5月号に掲載されました

かながわ経済新聞5月号に掲載されました。

経営者と吸収力

今回は「経営者と吸収力」について話したいと思います。例えば、誰かが世間より明らかに早い情報をゲットした時、「その情報を真っ先に伝えたい」と思える人がいたとします。そんな人になるにはどうするか、です。

日常から他人の話に反応できるような、いわゆる「吸収力」がある人間になることです。話をするときにこちらの心が伝わるような要素を持っている人です。そんな人は、他人の話に対し、常に「興味があります」と気持ちを示してくれます。

それに対し、伝えようとしても「それは知っているよ」と返ってくる人もいます。中には、こちらの話に興味を示さず、違う話を切り返してくる人もいます。こういう人には、世間より明らかに早い情報が入ったとしても、話さなくなります。「吸収力」がない人だと判断されてしまうからです。

他人に「吸収力」があると思われるか、思われないかで、情報が入るスピードは倍以上の開きが出てきます。経営者は、好奇心が旺盛で、感度の高さを表現でき、さらには会話のキャッチボールがしっかりとできる人間になるのが理想だと思います。そのためには世間の出来事(ニュース)に敏感になり、教養も備える必要があります。そうすれば、おのずと「吸収力」が身に付きます。

現在、あらゆる産業分野において百年に一度の技術革新が起きようとしています。この技術革新を自分の力だけで情報を得て理解するのは至難の技です。「吸収力」を発揮していだき、百年に一度の新時代に楽しみながら入っていきたいものです。

(湘南デザインCEO /相模原商工会議所工業部会副部会長/公認心理師)